<心にとめて 楽しもう>

涼しい秋の風に、園庭では子ども達のかけっこが始まりました。ダンスの曲が流れると学年を超えた輪の中で踊り、年長組のリレーも盛り上がりを見せています。その一方で黙々と砂場遊びに興じている年少組や大工に夢中になっている年長組もいます。この充実した時間と満ち足りた遊びの延長線上に今年も運動会を開きたいと思います。プログラムありきではなく、「子ども達の遊びの延長線上にこそ運動会はある」という方針です。「見せるため」ではなく、集った人達が一緒に楽しむ運動会にしたいと願います。そう、幼稚園は、人と人とが集う場。幼児はその触れ合いの中で育ちます。運動会はその最たるものでした。毎年多くのお客様をこの庭にお迎えし、歓声が響く一日を過ごしました。今年はその「集うこと」自体を自粛し、「密」を避けなくてはなりません。
来場者の健康管理と記録、こまめな消毒など「新型コロナウィルス感染防止」のための対応を続ける中での運動会。これは教職員にとっても初めての試みです。私達大人が努力し工夫し協力して、子ども達のための運動会、子ども達が成長するきっかけとなる運動会を今年も続けたいと思います。
運動会の朝には、どうぞ子ども達に「さあ、幼稚園で運動会ができることを神様に感謝して、一緒に楽しもう!」と声をかけてくださいね。(園長記)

 

だんだん涼しくなり、体を動かすことがより心地よく感じるようになりました。音楽がかかると学年の輪を超えて、園庭の真ん中に集まって踊ります。2階のホールで遊んでいる人もベランダに出て参加!

 

年長組は、母の日の贈り物のハンカチに続き、自分達で着るTシャツを染めました。青空のもと、それぞれの思いがこもったTシャツを着て、力強くダンスを踊ります。

園庭の片隅にオシロイバナが咲いています。オシロイバナをとっては赤紫色のきれいな色水を作って楽しんでいます。色水を作っているうちに、年中組は、すり鉢やすりこぎに気づき、子どもたちが言うところの《ごりごりあそび》が始まりました。「もしかしたら、葉っぱもごりごりできるかもしれない」と思ったのでしょう。色とりどりの葉を持ってきて実験開始です。「緑の葉っぱは緑になる!」「黄色の葉っぱは黄色にならない!」「なんで?」と感想を言い合っては「びわの葉は?ぶどうの葉は?」と夢中で取り組んでいました。たくさんの発見を楽しんでいる子ども達です。